温度管理にこめるお客様への思い

弊社では加熱による殺菌を行っておりません。

一般的に加熱殺菌の工程は品質を一定に保ち、日持ちを向上させることを目的に行われます。
しかし加熱を行うことによって、味は格段に変わります。
味の変化を言葉にするのは大変難しいことですが、イメージをしていただくと分かりやすいと思います。

例えば生卵とゆで卵を想像してみてください。
同じ卵でも加熱という工程が加わるとどうでしょうか。味も触感も変化してしまいます。

これはタンパク質の熱変成によるものです。

このように加熱によるタンパク質の変成は味を変えてしまいます。
味噌汁をたぎらせてはいけないと言われるのも同じことですね。

弊社では愛情を込めて育てた糀たちが作り出した甘酒や塩糀といった味を、私たち人間の都合だけで変えてしまっては、彼ら（糀たち）に申し訳ないと考えております。

お客様のお腹の中まで糀たちが作った味をそのままお届けするため、加熱殺菌に代わる方法を探りました。

そこでたどり着いたのが、品質が変化しにくい冷蔵保存、冷凍保存といった低温管理法です。
タンパク質は低温では変化せず、糀たちが頑張って作った酵素も壊れず、菌たちも低温によって動けなくなってしまいます。

糀たちが生み出す、思わず笑顔になってしまう美味しさをお客様にも召し上がっていただきたい。
糀が持つ力を存分に家庭の食卓で発揮してもらいたい。

そうした願いの結集としてたどり着いた保存、輸送方法が冷蔵冷凍便です。

というわけで、外気の温度に関わらず糀屋本店では、年間をとおして冷蔵冷凍便にてお届けしています。
美味しさの重要な立役者である温度管理の秘密、ご納得いただけましたでしょうか？

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