賞味期限と消費期限

●賞味期限、消費期限の違い●

すべての食品には賞味期限、もしくは消費期限の表示が義務づけられています。
みなさんもお買物の際には「少しでも期限の長いものを・・・」と選ばれていることと思います。
この賞味期限と消費期限について、わかりづらさを感じておられる方も多いのではないでしょうか。

賞味期限と消費期限2つの違いは以下の通りです。

【賞味期限】
開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存したときに、
おいしく食べられる期限を示しています。賞味期限を過ぎても食べられなくなるとは限りません。

【消費期限】
開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存したときに、
食べても安全な期限を示しています。消費期限内に食べるようにしましょう。

弊社の商品では、店頭で販売している紙袋入りの米糀だけが消費期限として記載をしており、あとの商品はすべて賞味期限の設定になっています。

どちらの期限も①『開封していない状態で』 ②『表示されている保存方法に従って保存したときに』という条件つきです。
①は、開封後はどのような菌がどのくらい品物に入ってくるかによって商品の日持ちが左右されます。
またこれらはお客様の保存環境に依存することから、製造元で品質保持期間を判断できないからです。
②については、期限を決める際には商品の保存方法を限定して検査を行います。ですから表示されている保存方法以外では保存した場合は、この期限の適応外になるのです。
このようなことからほぼ全ての加工食品には「開封後はお早めにお召し上がり下さい」という一文が添えられているのです。

2つの表示期限の違いは要約すると以下の点です。
・賞味期限は『おいしく食べられる期限』 期限を多少過ぎても食べる事ができます。
・消費期限の場合は『食べても安全な期限』 期限までに消費しなければ安全ではありません。

●賞味期限・消費期限の決め方●

ではこれらの期限はどうやって決めるのでしょうか?
落下菌数検査(仕込環境中にどのくらいの雑菌が生息しているかを計測する検査)
生菌数検査(品物の中にどのくらいの雑菌が生息しているかを計測する検査)など
科学的な根拠を基に決めるよう、JAS法や食品衛生法で定められています。

●家庭で作る加工品の日持ち●

しかしながら家庭作る加工品の場合このような検査はできませんし、仕込環境の衛生状態も家庭によりけりですから、一概に「いつまで保つ」といった事は目安ですら、言うことができないのです。
ではどのように可食・不可食の判断をするのでしょうか。

そこで役に立つのが私たちが生まれながらに備えた
自己防衛機能の「味覚」や「嗅覚」なのです。

賞味期限・消費期限を守ることはとても大事なことですが、
これらの表示期限に頼りすぎて,私たち人間に備わっている機能を忘れないようにしたいものです。