大分合同新聞 灯にて掲載 9月6日(水)

9月6日(水)の大分合同新聞夕刊「灯」にて
こうじ屋ウーマン 浅利妙峰のコラムが掲載されました。

「30億年の進化を追体験する胎児」

昼間は炎天下ながら、日が落ちて宵闇に包まれると、涼風の中で虫たちの大合唱が始まる季節がやって来た。おのおのが好き勝手に鳴いているようだが、コンダクターの指揮棒に従い歌っているようで心地よい。与えられた瞬間を精いっぱいに輝かして生きる喜びと、命の尊さを私たちに教えてくれるからだろう。

私たちの命は母の体内で父の命と重なり、ミトコンドリアの形から始まる壮大な生物30億年分の進化を追体験してこの世に生まれてくる。このことは知っていたが「腸から体がよみがえ胚酵食」(森下敬一・石原結実共著)を読んで、母の偉大さを再確認した。女性は宇宙と通じていて、自分の腹の中に宇宙を取り込み、30億年の進化を追体験する胎児に1日1千万年の進化のエネルギーを供給するという。

妊娠10ヶ月で新しい命が生まれてくると思いがちだが、実は1日1千万年、24時間で割ればほぼ1時間で40万年、1分が6666年の進化を遂げさせているということだ。次世代を担う子どもたちの健康のためにも妊婦の飲酒や喫煙が禁じられている理由もここにあるのだろう。

男女同権の教育で、女性の活躍の場は広がっている。仕事をすることは素晴らしいことだが、天から授かった女性の天分は、次世代へ命をつなぐ大切な役割であることも頭のどこかに置いてほしい。

(こうじ屋ウーマン・佐伯市)