2025年1月31日(金)大分合同新聞「灯」に『初孫の進路先は高野山大学』と題した こうじ屋ウーマン 浅利妙峰のコラムが掲載されました。
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大学受験真っただ中の高校3年生、体調を崩さず、これまでに積んできた努力が花開きますように―と願わずにいられない。私たちの初孫も来年はいよいよ受験の時がやって来る。
「皆、志望校を決めるのが大変そう。先生も授業で何時間もそれぞれに向かうところを提案してくれるけど、なかなか決まらない、決めきれない。友達の頭の中は四六時中、進路のことでいっぱいだ。僕は大きくなったら、高野山大学に行って、お坊さんになるって決めていたので、全然迷わないから楽だし、うらやましがられる」と孫が話してくれた。
後継者になることを素直に受け止め、その道に進もうとする彼を誇りに思う。「あんたすごいなぁ。仏様からひいきされとるで」と、喜んだ。
実はこの話には続きがある。お寺に嫁いだ次女(彼の母親)が教えてくれた。進学先も就職先も決まってるから、周りからうらやましがられるけど、孫はこう思っているらしい。「高校生のうちに自分で人生の目標を見つけて、そのために努力しているみんなのほうがすごい」と。自分が選んだ道に自信を持ちながら、他人の努力を尊敬できる姿に、仏様からひいきされる理由を感じる。日々の生活の中でも、皆の悩みを聞いて、解決策を一緒に考えてあげる姿は、すでにお坊さま。迷わず選んだ道を歩む、頼もしい彼の背中を見ていると、拍手喝采したくなる。
(こうじ屋ウーマン・佐伯市)