2025年3月7日(金)大分合同新聞「灯」に『ドイツから糀屋本店賞受賞者』と題した こうじ屋ウーマン 浅利妙峰のコラムが掲載されました。
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第17回世界夢一文字コンテストの表彰式が2月の末に行われ、糀屋本店賞を受賞された篠田郁哉さんが、わざわざドイツ・デュッセルドルフから参列された。
応募は、日本2655点、台湾4451点、カンボジア、ドイツ、フランス、イタリアと、総数は7261点。2009年の第1回は出品が196点。回を重ねるにつれ、国内外からの関心が高まり、規模も大きくなり、日本の書道文化の魅力発信と拡大に寄与している。
篠田さんは、内科医で、後進の育成にも貢献されている。中学2年まで日本で育ち、その後はドイツで暮らしておられる。書道は小学2年から5年までお母さまに習い、実力をつけられた。
日本語を教えておられる奥さまから「あなたも出品してみたら」と勧められ、久々に筆を取ると、体が自然に動き、忘れていた感覚が鮮明によみがえったそうだ。「居住まいを正して、墨をする時間。筆を持つ前に心を静めて、精神統一し、何も考えず、ただ墨をひたすらにするこの瞬間がたまらなく好き」と語る。
このコンテストは、参加者おのおのが夢一文字に自らの思いを込め、その背景を文にしたためる。審査員は、その一文字に対する熱い心を読み取り、力量を評価する。
受賞作品は7日から30日まで国東市の大分空港2階出発ロビー、さらに4月1日から5月7日までホテルベイグランド国東2階に展示される。
(こうじ屋ウーマン・佐伯市)