大分合同新聞「灯」にて掲載 9/10(金)

9月10日(土)の大分合同新聞夕刊「灯」にて
こうじ屋ウーマン 浅利妙峰のコラムが掲載されました。

―――――――――― ――――――――――

「継続は力なり」

物事に取り組む覚悟を示す「石の上にも三年」のことわざがあるが、それ以上に長きにわたり努力する大切さを「点滴石を穿つ」が教えてくれる。直訳は、ポトリポトリ落ちる水滴は長い年月を経て石に穴を開ける。意訳は小さな努力でも、根気よく続けていれば成果が得られる。まさに「継続は力なり」。こうした言葉は、根気よく務めることの難しさや覚悟を持って頑張れと励ましてくれている。

2006年4月に東京・銀座で開業した大分県のアンテナショップ「坐来大分」が10周年を迎えた。当時としては珍しかったレストランという形での大分の素晴らしさ、おいしさを新鮮な食材はもちろん、食器や内装に至るまで大分づくしで発信し続けている。

都会の喧騒の中から坐来に一歩踏み込むと、故郷の風や光、穏やかさに包まれたように心が緩む。味だけでなく、スタッフの笑顔の歓待もうれしい。

私たち糀屋本店も東京での講演会や新刊出版祝いで利用している。糀を学び、大分の新鮮な食材を糀料理で満喫できるので参加された方々は「幸せ」と、ニコニコ笑顔で帰途に就かれる。参加者も主催者も喜びに包まれるイベントは坐来あってのこと。苦しい経営状態を脱し、近年は努力のかいあって黒字に転換したと聞く。これからも大分の誇りを発信する基地としての活躍を願いたい。

(こうじ屋ウーマン・佐伯市)