大分合同新聞 灯にて掲載 7月7日(火)

7月7日(火)の大分合同新聞「灯」にて、
こうじ屋ウーマン 浅利妙峰のコラムが掲載されました。

「学習院女子大オンライン授業」と題して、先日行ったリモート講義のことを書いています。

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この季節は毎年、学習院女子大学で「フードコンシャスネス(きちんと食を意識すること)」の授業の一環として糀のお話を聴いていただいている。

ピチピチのニコニコ笑顔で聴いてくれる彼女たちと接すると、こちらまで元気になり、若さをもらう。授業を終えて話に加わるのも楽しい。周りから見ればおばちゃんが、女子学生の中にいるように見えるだろうが、私の中では20代の私が話に加わって談笑している。(こんなぜいたくな時間はない)。

ところが今年はそうもいかない。上京したくても状況はたやすくない。学習院女子大の授業はオンラインで行われているので、私も糀屋本店から皆さんに語り掛けることとなった。

話を伝える時に糀の効果効能や使い方、作り方のレシピはもちろんだが、糀の持つ三大消化酵素の話は必須だ。三大栄養素のデンプン、タンパク質、脂肪のそれぞれを分解する酵素を糀は持っている。

タンパク質分解酵素だけでも100種類以上。肉、魚、豆類などの料理に使うと、おいしくなるのはこの酵素のおかげ。料理をおいしくしてくれるだけでなく、本来体の中で行われる消化分解を料理の段階でやってくれるのだ。酵素の働きや糀との関連は90分の授業でも伝えることが難しい。字数制限のある本欄で語るのはなおさら至難の業。この続きはまたの機会にしよう。糀料理は酵素料理、このことは忘れずに覚えておいてほしい。