大分合同新聞 灯にて掲載 11月18日(火)

2025年11月18日(火)大分合同新聞「灯」に『真珠湾2025』と題した こうじ屋ウーマン 浅利妙峰のコラムが掲載されました。

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 1941(昭和16)年12月8日未明、米ハワイ・真珠湾攻撃が行われた。その前段階として、全艦隊は佐伯市の佐伯湾に集結していた。佐伯湾は地形が真珠湾に似ており、艦隊はここで演習を繰り返し、出発の日を待った。糀屋本店にも海軍の兵士が滞在していたと、4、5年前に叔父から聞いた。幼かった叔父は、通りで遊ぶ自分たちを、糀屋の2階の窓辺から兵士が優しく見守る姿を覚えているという。

 今年の10月23~26日の4日間、曹洞宗北米大会がホノルルで開催された。参加者に向けて書道家の牧泰濤先生による初級、中級の書道ワークショップが行われ、私もそのお手伝いに駆け付けた。大会に先立ち、真珠湾ツアーに参加し、今も静かに海底に沈む戦艦アリゾナ号を訪ねた。犠牲者は1,177人で、艦内には今なお900人以上の兵士が眠っている。太平洋戦争のさなか、祖国や家族を守らんと、それぞれの「正義」を胸に抱き、命をささげた日本とアメリカの青年兵の清らかな志と真心は、国の違いを問わず尊い。

 80年以上の時を経た今、私たちにできることは、彼らに哀悼の意をささげて感謝し、二度と戦争を繰り返さないと誓うことだ。「怨親平等供養」という言葉がある。恨み、親しみの区別なく、善悪や勝敗を問わず、祖国や家族のために戦った全ての御魂を平等に供養して、世界平和の実現にまい進したい。

(こうじ屋ウーマン・佐伯市)