大分合同新聞「灯」にて掲載 8/3(水)

8月3日(水)の大分合同新聞夕刊「灯」にて
こうじ屋ウーマン 浅利妙峰のコラムが掲載されました。

「ボストンから帰省」

8月は日本列島民族大移動が始まり、多くの人がふるさとを目指す。生きている人のみならず、お盆にはご先祖様もまた、あの世からこの世へ帰ってこられる。

さて話は7月のこと。幕末に一世を風靡した歌川派のツートップ、国貞、国芳の浮世絵が渡米依頼、所蔵するボストン美術館から”帰省”し、全国を巡ると教えてくれた米国の友人に勧められ、尾道での講演後、神戸市立美術館へ向かった。幼い頃、切手の浮世絵に魅了され、収集に心躍らせたあの頃の憧れを抱えて展覧会へ。保存状態の良さは素晴らしいと聞いていたけれど、まるで刷りたてのようだ。

美しさ、きらびやかさ、あでやかさがにじむ歌舞伎役者や美人画、目の前で繰り広げられるかのような合戦図や勇ましい武者絵、くすっと笑いたくなるものもあれば、頭をひねって考えながらひもとくようなものまで170件(約350枚)が、工夫を凝らして整然と並んでいた。

浮世絵の魅力は、歴史的な知識がなくても、絵を見て直感的にその中の喜怒哀楽に溶け込み、江戸の当時の人々が抱いた「熱」を共感共有し楽しめることだ。8月28日まで神戸、その後名古屋へと巡回が予定されている。なお、ボストン美術館のこの浮世絵コレクションは、全作品の画像をwww.mfa.orgにてオンラインで閲覧できるのもうれしい。