大分合同新聞 灯にて掲載 5月14日(火)

2025年5月14日(火)大分合同新聞「灯」に『広島大発明の水素製造法』と題した こうじ屋ウーマン 浅利妙峰のコラムが掲載されました。

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  広島大が昨年12月に発表した、水素製造技術「メカノス法」は、低温・無公害・高効率という三拍子を揃えた画期的な発明だ。わずか30~38度という常温に近い環境で、金属粉末と水を回転ボールミルで混ぜるだけ。特殊な高温装置も、複雑な分離設備も必要とせず、純度99%以上の水素が安定的に生成されるという。

 加えて、これまでの水素製造法で問題とされていたような有害な副産物がほとんど発生しない。例えば、・地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO²)

・毒性の高い一酸化炭素(CO)

・大気汚染や酸性雨の原因となる窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)

・海水電解時に懸念されるハロゲンガス(塩素ガスなど)

 地球環境にも、そしてこれからの世代にも優しいエネルギー。しかも、原料に海水も使えるという点では、水資源の少ない地域や発展途上国でも導入可能な柔軟性も備える。

 メカノス法が、将来的に小型化・低価格化されれば、災害時や停電時にも、家庭で必要な分だけエネルギーを生み出すことができる頼もしい助っ人となるに違いない。

 素晴らしいこの発明をたたえ、地球の命を支える全てに優しいこの発明が、早急に実用化して、世界中の台所や暮らしの場に届き、日々の生活を豊かにしてくれる「エネルギー革命」となって、普及していくよう期待して後押ししたい。

 (こうじ屋ウーマン・佐伯市)