大分合同新聞 灯にて掲載 2月19日(水)

2月19日(水)の大分合同新聞夕刊「灯」にて、
こうじ屋ウーマン 浅利妙峰のコラムが掲載されました。

「徳川幕府の要はみそ」と題して、味噌の効能、味噌の素晴らしさについて綴っています。

―――――――――― ――――――――――

「徳川幕府の要は味噌」

江戸時代にはいろいろなことわざが作られた。代表的なものは「いろはかるた」で「犬棒カルタ」とも言われる。幼い子どもたちもリズムが良いのですぐに覚えて、ひらがなに親しむ第一歩としては最高のアイテムだ。私のおはこは「うそつきは泥棒の始まり」だ。
江戸時代に「みそ屋がもうかれば医者が青くなる」や「みその八徳」が生まれた背景には、薬が高価だった時代にみそ汁を飲んで免疫力を上げることを日常にしていた事がうかがえる。徳川家康は平均寿命が37歳だった時代に2倍以上、75歳の長寿だった。食膳には5種の野菜、3種の根菜のみそ汁と麦めしを並べ、健康を心掛けたという。徳川幕府の300年の長期政権をみそが支えたとも言われている。
毎日みそ汁を飲んでいる男性は、飲んでいない男性に比べて胃がんの発症率は40%少なく、女性は乳がんの発症率がやはり40%少ないというデータもある。また、長崎で被爆された方が原爆症を発症しなかったのは、わかめ入りのみそ汁を飲んでいたからと言うのはよく知られている。(秋月辰一郎著 体質と食物) 
みそは栄養や有効成分も豊富で、タンパク質、食物繊維、ビタミンE、ビタミンB群、イソフラボン、サポニン、酵素などを含む。食生活や生活様式が西洋化する中で、みその素晴らしさは世界に誇れる。日本人の食と命を支える宝物だ。
(こうじ屋ウーマン・佐伯市)