大分合同新聞

2月26日(火)の大分合同新聞「灯」にて掲載されました。
「宿命 運命 立命」と題したコラムです。

宿命 運命 立命 浅利妙峰 2013.02

自分に向いている仕事はきっとあるはず。もっと楽しい仕事はないかと、青い鳥を探すような気持ちでは天職には出会えない。数え切れないほど辛い思いや小さな喜びを積み重ねた結果、死ぬ1分前までこの仕事をしていたいと思えるようになる。それが天職と出会うということだ。

私が「天職」という言葉に出会った頃は、まだ自分の「天職」に巡り合えていなかった。

なぜこの世に生まれてきたのか、その理由を自分自身に問うたびに悩み、壁にぶつかった。精いっぱいの努力をしても報われず、辛い、きついと悲嘆にくれた。自分の思うままに進めることが幸せではないのかもしれないと、立ち止まり考えた。自分のことしか見ていない。無理を押し通し、自分らしくない方向に進んでいた。自分の行動によって苦しんだり、泣いたりする人がいるなど考えてもいなかった。

気持ちを落ち着け、冷静になって周囲を見渡すと、方向転換をするチャンスが与えられていた。それを素直に受け入れ、自分の生まれてきた宿命を知り、人真似ではない、自分の歩く道があると気付いた。与えられた運命に向かい努力を続ける。それが立命となり、自分の命が光り輝き、歓びに満ち溢れる道が広がっていくと知ったのは、つい最近の事である。