大分合同新聞「灯」にて掲載 9/12(土)

9月12日(土)の大分合同新聞夕刊「灯」にて
こうじ屋ウーマンこと浅利妙峰のコラムが掲載されました。

「渋沢栄一の論語と算盤」

夏休みに九州地区の商業教育研究大会があり、「志を立てて経世済民~糀で命を輝かす」の演題で講演させていただいた。こうじに関する事と「商業高校が減少する中、商業科の先生方に元気の出るお話をぜひに」と希望されたので、商業教育、実学の歴史をひもといた。

その中で渋沢栄一著の「論語と算盤」に巡り合った。渋沢は農家に生まれ育ち江戸幕府に仕え明治政府の重要ポストにいながらもその座を辞し、実業家で約470社もの会社設立を成し遂げた人物。明治期、既に資本主義の弱点を見抜いていた。

自らの利益ばかりを求める拝金主義の経済では、国家が機能しなくなりその権威は失われていく。道理に背いて欲しいものを他者から奪い取らなければ満足できない事態を招く。渋沢はそう危惧し、利潤と道徳を調和させる道を「論語」に求めた。

高い道徳を身に着けた人間は、自分が立ちたいと思ったらまず他人を立たせてやり、自分が手に入れたいと思ったらまず人に得させてやることとある。

自分の欲望を収めて商売などの経済活動をすることは、当たり前のようで実践するとなると難しい。不道徳やうそ、外面ばかりで中身のない「商才」ではなく、本物の「士魂商才」で人々の苦しみを救う「経世済民」を目指し、国や社会に貢献できる道を探りたい。

(こうじ屋ウーマン・佐伯市)