大分合同新聞 灯にて掲載 3月10日(水)

2021年3月10日(水)の大分合同新聞「灯」にて、「ひな人形に再び命を吹き込む」と題した こうじ屋ウーマン 浅利妙峰のコラムが掲載されました。

厳しかった冬も去りつつあり、優しく柔らかい日差しに桃の花が香る季節となった。女の子のいるご家庭では、ひな祭りを楽しまれたことだろう。ひな人形は節分で鬼を払った後、飾るらしい。日本では六曜(先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口)を重んじて、その日の吉凶を占ってきた。おひなさまも、大安や友引の日を選んで飾るのがベストとか。今年は2月の5、8、11、13、16、19日がその日に当たった。

そもそも、お節句は子どもが無事に成長し、立派な大人に育つようにと願い飾られる。初節句から20代ぐらいまでは毎年1度のお出まし。それ以降はお蔵入りになることが多い。

熊本に嫁いだ娘に孫が生まれ「おばあちゃんが買ってくれたおひなさまをリメークして飾りたい」と言ってきた。浅利家の初孫だったため、主人の母が送ってくれた5段飾りの立派なものだ。20年以上しまい込んだままのものを引っ張り出してみると、新品同様のきれいなものだった。おひなさまとお内裏さまだけをリメークするために名古屋の専門店へ旅立たせ、2月の半ばに新品以上になって熊本の届き、ひな壇にすましたお顔で飾られている。

国連は「SDGs(持続可能な開発目標)」を掲げ、地球規模で取り組もうと呼び掛けている。新しいものを作り、古いものを追い出すのではなく、古きものの中に新しき知恵を加え、再び輝かす「温故知新」の必要性をひしひしと感じた。

(こうじ屋ウーマン・佐伯市)