大分合同新聞

12月14日(金)の大分合同新聞「灯」にて
掲載されました。

前回に続き、塩こうじの講習会で訪れた欧州紀行から。

―――――――――― ――――――――――

ドイツをたち、ベルギーへ到着した翌日は、ブリュッセルのマルシェや日本食材の店を視察した後、講演でお世話になる方々へあいさつに伺った。中心部のグランプラスの近くでは、日本でおなじみの小便小僧もタータンチェックのスカートと帽子で迎えてくれた。

この日はサッカーW杯予選のベルギー対スコットランド戦。スコットランドのサポーターが国内外から2万人以上駆け付け、同国の伝統衣装を着た人たちが街中にあふれていた。チームを愛する心は皆を一つにしてくれる。大分トリニータを愛する私たちの熱さと同じで、親近感を覚えた。(J1昇格万歳)

ベルギーは欧州でも、おいしい料理で有名だと聞いていた。何より驚いたのはお昼に頂いたムール貝のうまみ。現地の人は土鍋に似た物で蒸し焼きした20個ほどを抱きかかえ、一人でパクパク食べている。私たちは「ムール貝よりカキ!」と思って期待していなかったし、名物にうまいものなしとたかをくくっていたが、注文して持ってこられたアツアツのムール貝に感激!良い香りにぷりぷりの食感、濃厚な味。いやいや、恐るべしムール貝。おいしさの頂点はその地の採れたてをその場で味わう「地産地消」だとあらためて知らされた。あまりのおいしさにその夜もまたムール貝を注文して舌鼓を打った。

(こうじ屋ウーマン・佐伯市)