12月25日(金)の大分合同新聞夕刊「灯」にて
こうじ屋ウーマンこと浅利妙峰のコラムが掲載されました。
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「日田駅前の名物チャンポン」
2015年を振り返ると、ハイライトはおいしいチャンポンに出合ったこと。ヒタモノつくりシゴト大講座の講師として出掛けた8月、受講生に自己紹介を兼ねて日田自慢の場所、ものをお聞きしたところ、30人中10人以上の方が宝屋のチャンポンを挙げた。それからは、日田インターを通過するたびに行きたくなり、12月までに7回ほど通い詰めたが、初めて食べた時の感動がいつもよみがえり、飽きがこない。
そのチャンポンは、シャキシャキのモヤシとキャベツなどの野菜、ちくわ、かまぼこ、豚肉や海鮮などの具がたっぷり盛り込まれている。和風のだしは澄んでいるがコクもうまみもある。亡くなった母の実家も船頭町で食堂をしていたが、優しかった叔父が作るチャンポンの味にも似て、なお懐かしい。
訪れているお客さまは、日田駅の列車やバスの時間待ちの方、同窓会の待ち合わせ、赤ちゃん連れの親子、3世代の大家族、知人友人のグループ、学校帰りの学生さんなど老若男女が集う。笑顔で頬張るメニューの”チャンポン率”は高い。世代を超え、時を超えて愛される宝屋のチャンポンは、日田が育てたソウルフードに違いない。
大分県は自然に囲まれ、山海の恵みが豊かで、各地においしい食材が眠っている。まだ知らない地域の宝を探し、味わい、堪能する、来年の計を立てようか。
(こうじ屋ウーマン・佐伯市)