大分合同新聞「灯」にて掲載 3/8(火)

3月8日(火)の大分合同新聞夕刊「灯」にて
こうじ屋ウーマンこと浅利妙峰のコラムが掲載されました。

「弁財天と菊姫行列」

寒さに耐えた草木たちが春の花を咲かせる季節が到来し、桜たちも出番を待っている。香りこそ梅には届かないもののつぼみの淡いピンクから開き始め、豪華絢爛に咲き、散る姿は潔い。去り際の美しさを表現するときにも使われる。

春は行事もめじろ押し。佐伯の町でも春祭りが開催される。4月2日(土)の夜に行われる菊姫行列は、回を重ねて6度目を迎える。東日本大震災の年と昨年は中断されたが、新しい菊姫も決まり、用意万端整え出番を待っている。

菊姫行列は、船頭町の大日寺の弁財天に伝わる話を具現化したものだ。この弁財天は350年前に起きた1707(宝永4)年の大地震で亡くなられた方々の鎮魂とご供養、そして二度とこのような悲しい出来事が起こらないようにとの願いを込めて建立された。

当時、同じように持ち出された弁財天が潮谷寺と養賢寺にも祭られている。水をつかさどる神様で、技芸の上達や美貌を授けることでも有名なことから、時代を問わず、若い娘たちが願いを抱えてお参りした。そして菊姫もまたそのご加護を頂いた一人である。

船頭町京町通りの有志やボランティアが支えている菊姫行列は、春の佐伯を代表するイベントに成長した。竹灯に照らされて厳かに進む菊姫とお供の美しい着物姿の行列を眺めに佐伯へおいでください。

(こうじ屋ウーマン・佐伯市)