大分合同新聞「灯」にて掲載 4/8(水)

4月8日(水)の大分合同新聞夕刊「灯」にて
こうじ屋ウーマンこと浅利妙峰のコラムが掲載されました。

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「幼い時ほど丁寧に教える」

今年の春は美しい姿を長くとどめてくれたおかげで、入学や入園の時期と重なり、新入生の肩に優しくハラリハラリと降りて、これからの未来を励まし、祝福してくれている。

わが家の2人の孫も1歳を迎え、晴れて保育園児となった。初めて親元を離れる不安が親も子も胸中に存在する入園式の前日、2人の孫と2人の嫁にこう伝えた。

明日はいよいよ入園式です。保育園はとても楽しい所です。お友達や先生と一緒に歌ったり、踊ったりします。お昼ご飯もみんなで食べます。お母さんと離れて泣き出すお友達もいるけど、あなたたちは協力して乗り越えなさい。泣いているお友達がいたら「大丈夫だよ。お母さんが迎えに来るまで一緒に遊ぼう」と優しく声を掛けてあげてね。お願いします。

そう伝える間、孫たちは神妙な面持ちで真剣に私の話を聞いてくれた。入園式を終え、翌日1時間の慣らし保育の登校時は、泣かずにバイバイと手を振って教室に向かったそうだ。

脳や体の基本は3歳までに70%が出来上がるといわれている。「三つ子の魂百まで」とはこのことに違いない。幼いから何もわからないと決めつけず、どんな場所に何のために行くのか、事前に情報を与えて不安を拭い去れば、穏やかな心で対応できることを孫たちが教えてくれた。

(こうじ屋ウーマン・佐伯市)