大分合同新聞「灯」にて掲載 5月2日(木)

5月2日(木)の大分合同新聞「灯」にて掲載されました。
「花嫁行列」と題したコラムです。

花嫁行列への投稿に祝福のコメントを寄せてくださった皆さま、改めて感謝を申しあげます。

ありがとうございました。

花嫁行列  浅利妙峰

ドンドン、チキッチ、ドンドンと、太鼓とかねの音が船頭町界隈に鳴り響いた。私事で恐縮だが、先日三男が結婚式を挙げた。二人が選んだ式場は、わが町の住吉神社。かつて船頭町に四国より移り住んだ船頭衆(浅利家もその一員)が大切に崇拝してきた神社だ。披露宴を行う住吉御殿は、寛永14年(1637年)佐伯藩主の毛利高尚が城山の麓に建築したもので、昭和45年(1970年)取り壊されることを惜しんだ船頭町住民によって一部分を移築し、住吉御殿として保存し使われている。

船頭町に生まれ育ち、この町で生きていくからこそ、この町で式を挙げたいと相談を受けた私たちは大賛成、諸手を挙げて喜んだ。二人で結婚式の企画を練り、仕事の合間に夜遅くまで準備を重ね当日を迎えた。

天気は晴天、町を花嫁行列が練り歩いた。APU(立命館アジア太平洋大学)の和太鼓「楽」のメンバーが叩く太鼓とカネの音を先導に花嫁花婿が続き、その後を親族郎党が連なる。沿道には船頭町中の方々が並び、老若男女を問わず「おめでとう」と祝福してくださる。懐かしい顔、新しい仲間、美容室のお客様は、髪を半分切りかけ、ケープをかけたままで飛び出してくれた。江戸の昔から佐伯の城下町として賑わう、かつての輝く船頭町が戻ったようだった。皆の笑顔に見守られ、二人は手を取り人生のスタートを切った。