大分合同新聞 灯にて掲載🎃10月29日(金)

2021年10月29日(金)大分合同新聞「灯」にて『カボチャの塩糀スープ』と題した こうじ屋ウーマン 浅利妙峰のコラムが掲載されました。
この時期のおいしいカボチャの食べ方と糀の酵素の働きについて書いています🎃

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月末のハロウィーンに向けて、街の装いもオレンジのカボチャや黒のコウモリの飾り物が目立つ。今年は早めに孫たち用のお菓子を準備しておこう。

毎年、この頃に北海道の旭川からカボチャとジャガイモが届く。やっぱり本場、おいしさは抜群。どんな料理にして食べようかと、悩むのもこの季節の楽しみだ。糀屋のスタッフやご近所さんにもお裾分けをする。毎年の恒例なので渡すと、やっぱりおいしいですねと、笑顔で受け取ってくれて好評だ。

一番簡単なのは、蒸して塩糀を塗って食べることだが、それでは料理をしたとはいえない。たっぷりの水と塩糀で煮て、ハンドブレンダーやミキサーにかけて、牛乳を加えれば、おいしいパンプキンスープが出来上がる。バターや小麦粉でホワイトソースを作る手間もいらない塩糀マジックだ。

糀を使って料理するに当たって、気を付けることがある。デンプンを分解する(糀がハサミの働きをする)ので独特の粘りは消えて、サラサラになる。春雨がぐちゃぐちゃになる、ポテトサラダが水っぽい、コロッケがとろける、おにぎりにしようと思ったらまとまらない、などなど、あるあるがいっぱい。本来、体に入って行われる消化を、料理の段階で済ませてしまう。事前消化をして体の酵素の節約に一役買っている。糀料理は若さを保つといわれるのはこの働きゆえだ。

(こうじ屋ウーマン・佐伯市)