大分合同新聞 灯にて掲載 9月13日(金)

 

9月13日(金)の大分合同新聞夕刊「灯」にて、
こうじ屋ウーマン 浅利妙峰のコラムが掲載されました。

「時代を超えて蘇る甘酒パン」と題して、
ご近所のパン屋さん「ブーランジェリーみたらし」さんのことを書いています。

読めば、一層おいしく感じられる「みたらしのパン」、ぜひご覧ください。
糀屋スタッフは、この曜日限定の“甘酒パン”に絶賛ハマっています

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糀を使った甘酒パンの試作が焼き上がった時、「ばあちゃんの蒸しパンの香りだ!」。姉と弟は同時に叫んだ。

私が幼い頃から「みたらし」のお店で、お客さまから愛されていた甘酒の蒸しパン。大きなせいろで蒸して、出来上がったものを切って店に並べる。「蒸しパンちょうだい」「ここの蒸しパンが一番おいしい」「昔ばあちゃんが作ってくれた味」。大人も子どもも、この蒸しパンが大好き、かく言う私も大ファンだった。

「みたらし」は今、店の形態は変わったが「ブーランジェリーみたらし」として、お孫さんがパン屋を続けている。あの甘酒の蒸しパンのようなほんのり甘い香りがするパンが食べたくて、糀入りのパンを作ってほしいとリクエストした。

1作目、2作目は納得がいかず、そして3作目、ついに彼の納得のいくパンができた。天国で、ばあちゃんが「良くやった」と、拍手喝采して大喜びしているに違いない。もちろん私たちもそのおいしさに舌を巻き、もろ手を挙げて喜んだ。それは、ばあちゃんが作る蒸しパンと形態は違うけれど、ふんわり、もっちり、糀の香りが優しい白焼きのパンだ。

土曜日と月曜日のみ試験販売中。時代を超えて蘇った甘酒パンが看板になって、行列のできるお店として、佐伯名物が増える予感に胸が高鳴る。頑張れ「みたらし」の甘酒パン。

(こうじ屋ウーマン・佐伯市)