大分合同新聞「灯」にて掲載 7/3(月)

7月3日(月)の大分合同新聞夕刊「灯」にて
こうじ屋ウーマン 浅利妙峰のコラムが掲載されました。

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「簡単で楽しい水書道体験inAPU」

別府市に開学した立命館アジア太平洋大学(APU)。17年の時を刻み卒業生の出身国は世界135カ国に及び、ますます存在感のある大学として成長し続けている。わが家の次男は3期生、三男は4期生としてお世話になり、当時は私たちも頻繁に足を運んだ。そこで知り合えた海外の留学生たちとはフェイスブックなどを通して今もお付き合いが続いている。

世界中から集い、学び、人間力を磨く。おのおのの国の歴史や文化を相互に理解し、尊敬し合い、友情を深め、世界に貢献する人材へと成長できる大学だ。学びを求めて集う学生を支える教授陣のみならず、APUで仕事をされている皆さんもまた熱い思いで活動を支えている。

そのAPUに久々伺った。日本語クラス初級の学生さんに糀のみならず、平安時代に花開いた女性作家の手による枕草子、源氏物語、異質ではあるが土佐日記などとともにひらがな、カタカナの成り立ち、そして水書道の体験もしていただいた。

文字を書く道具として、ペンや鉛筆と硬いものに慣れている彼らが、羊毛筆に触れる体験はほとんどない。恐る恐る筆を水につけ、特殊な紙に書くと鮮やかな墨色に変わる。手も汚れず片付けも簡単、予想以上に盛り上がった。自分の知らない価値観を体験する輝く笑顔を見せていただき、私も至福の喜びをいただいた。

(こうじ屋ウーマン・佐伯市)