~糀屋本店が伝えたいこと~

『世界中の人をお腹の中から元気にしあわせにしたい』
糀屋を生業として330年

豊後佐伯藩・船頭衆の頭として藩主・毛利公に仕えていた初代・吉左衛門信義は、1689年に大分県佐伯市にて糀屋本店を創業しました。今なお残る糀室(こうじむろ)や作業場は、鎖国令に伴い、その役目を終えた藩船の木材を用いていると伝えられています。
糀屋を生業として330年、江戸・明治・大正・昭和・平成と日本の歩みとともに、9つの代をつないできました。
昔ながらの室蓋(むろぶた)と呼ばれる道具を使った糀づくりは、親が子を育てるように、糀に愛情を注ぎ手をかけ、目をかけ、心を込めて、いつの時代もお客様に安心して使っていただけるように努めています。

世界中から見直されている日本の食文化を支える味噌、醤油、酒などの発酵食品、かつては糀を使い自分の家で作り、家族の健康を支える重要なものでした。
しかし便利さを追求する時代の流れの中で、家庭の台所からだんだんと姿を消していました。その代わりに食品の見栄えをよくするため、食品を長持ちさせるための食品添加物や保存料が増えています。子供のアレルギーが多くなり、安心して家族に食べさせられない、といった不安や悩みを持つ方も増えています。

「医食同源、万病一因。」

「生きることは食べること。より良く生きることは身体に優しいものを食べることです。」

私たちの身体は、口から入ったもので作られます。美味しい料理の並んだ食卓を家族や仲間とともに囲めば、自然と笑顔になります。家族や仲間と協力して地域を元気にしてゆく。地域から日本へ、そして世界へ食卓を囲む笑顔を広げ、平和を愛する穏やかな心を繋げてゆく。

身体に優しく元気になる糀料理で『世界中の人をお腹の中から元気にしあわせにしたい』という思いを込めて、糀屋本店は佐伯の地で、糀づくりを続けています。